不動産は一生に一度の買い物ではない
よく「不動産は一生の買い物」だと言う人がいます。確かに不動産は高額な買い物であるため、多くの人にとって買い替えるというイメージが湧きにくいかもしれません。しかしそんなことはありません。例えば、国土交通省の「 土地保有移動調査結果(平成27年取引分) 」によると、個人で不動産を売却した件数・面積割合ともに、法人による売却を上回っていることが公表されています。
理由は様々ですが、買い替えを目的としている人も少なくないようです。
特に近年は土地の下落率も縮小傾向にあり、首都圏の一部エリアに限った話では、中古物件が新築物件の価格を上回るという逆転現象まで起きています。さらに中古物件は個人による売却の場合は消費税が非課税となるため、自分の所有する不動産の価値をある程度把握し、売却を視野に新しいステップを考え始める良い機会なのかもしれません。
平成30年の地価公示では、地方圏で商業地の平均が26年ぶりに上昇しています。全国でも住宅平地が10年ぶりに上昇しており、三大都市圏でも、住宅地・商業地平均ともに上昇しています。
住まいを買い替えるという選択
永住のつもりで購入した家やマンションも、ライフスタイルや家族構成の変化に伴い、新しい住まいに住み替えたいと考える機会もあると思います。現在の住まいを売却してから、その売却代金を頭金にして新しい住まいを購入し、より快適な暮らしを手に入れている人も多いです。
ただし買い替えの場合は、売却と購入を並行して進めていかねばなりません。細かい手続きも多いため、売りと買いのタイミングのズレから想定外のトラブルに発展する可能性もあります。そうならないためにも、事前に不動産売却の流れを把握して、必要な知識や情報を蓄えておく必要があります。